こんにちは。中西です。
幽明オルタナティヴスをリリースして1ヶ月以上が経過しました。
皆さま聴いていただけているでしょうか?まだの方はこちらから
CD通販
デジタル通販
全曲試聴はbandcampで
そしてリリースツアーが行われます!
“you, me, alt” TOUR
11/10(土)OSAKA @京橋ARC
w/Arclight, Amber, Hi-CUBE JUNCTION, 夕立に笑う
チケット取り置き
11/11(日)NAGOYA @新栄SiX-DOG
w/BACK RUSH, Zenehound, リマリッジマリッジ, Triedlight
チケット取り置き
12/8(土)TOKYO FINAL @六本木morph-tokyo
w/そこに鳴る, 小林太郎
チケットはこちら
激アツ対バン!東名阪全箇所、皆様のご来場を心よりお待ちしております。
さて、そんな3rdアルバム発売に際して
ブログなどでご紹介していなかったので、改めて
「幽明オルタナティヴス」に込められた思いについて語れればと思います。
ゆうめい【幽明】
① 暗いことと明るいこと。
② 死の世界である幽界とこの世。冥土と現世
オルタナティブ【alternative】
① 二者択一。
② 既存のものに取ってかわる新しいもの。
③ 1990年代のカウンター-カルチャー、音楽スタイルのこと。オルト-カルチャーとも。
(大辞林 第三版より)
この世とあの世のはざまの、オルタナティヴ・ロックという意味です。
生きていると、「死ぬんじゃねえかな」ってくらいしんどい時があると思います。
このアルバムを制作している時の俺はまさにそんな状態でした。
そんな中、俺を救ってくれたのはやっぱり音楽で、バンドでした。
自分を自分で助けたい、と思って歌を作る。
まるでそれに呼応するように自分の歌がついてきてくれるような感覚でした。
ちょっと初めての感覚で。
発売から1ヶ月たったけど、まだ自分の車で自分のバンドの曲ばかり流してます。
そんな俺がどんな気持ちで歌詞を書いたか、どんな気持ちで聴いているのか?
歌の持つ意味なんて聴く個人の自由だと俺は思いますので、
ほんのすこし、触りだけ、語ろうかと思います。
このアルバムはいきなり「リナリアの丘」というバラードで始まりますが
突然、意味もなく泣き出したくなるときってあるじゃないですか。
人間、限界くると。
このアルバムをかけると、イントロで、毎回あの気持ちに似た気分になります。
この歌は今までの人生でしてきたことを振り返ると
最高に綺麗な風景が広がっているのですが
どうしようもない欠如がその綺麗さを際立たせるような、そんな歌詞と内容になっています。
そして二曲目の「予予」につながります。
これは(かねがね)と読みますが、前々からとかそういう意味ですね。
歌詞を簡単に言うと前々から考えて生きとけ、って意味になりますが
リナリアの丘で今までの人生を美化して後悔を匂わせながら
これから人生を送る人へのメッセージという、さらにイロニックな構成になっています。
要するに人生への応援歌でもなんでもないんですね。
こんな感じで、美化と謳歌、諷刺と自虐、悲哀。
水面に映る表裏一体の景色のように、
同じものなのに相異なるような印象を持った曲たちを作りました。
最近の音楽の指向にはなかなか辟易してまして(最近しんどかった一因ですが)
人生ポジティブなことばかりじゃないのにポジティブで埋め尽くされているのが
僕にとっては窮屈で。
音楽くらいポジティブなものが聞きたいという気持ちもわかりますが
俺はそれだと心が麻痺して死んでしまいそうで。
悲しい気持ちも、遣る瀬無い気持ちも、全部頭から流してあげないと
溜まってしまう気がするんですよね。
俺くらいはそんな心を整理するような曲を歌いたいなと。
ちょっと長くなりそうなのでこれで終わりますが
全曲込められた想いは捻くれていて歌詞を聞いただけでは掴めない
曲の雰囲気もわかってもらった上でちょっと俺の言いたいことが見えてくるかなという
いじわるな感じになっています。
曲自体はいつも通り恵祐さんの超絶ベース、井ノ口さんのフィジカルテックドラムも健在で
よりSIANの世界観を広げられています。
ぜひお楽しみください。
そしてツアー来てくれ。
特にファイナルは俺の大好きな小林太郎が参戦!!
これは奇跡なんだよ。マジで。
大阪、名古屋も俺の大好きなバンドにお声をかけさせていただき、
すごく楽しみなライブツアーです。
刺さるといいな。
死んでくれ。